小学校教諭免許を持ってるやつが3年A組を観終わった感想。
「悪意にまみれたナイフで穢れなき弱者を傷つけないために」
みなさん、3年A組みましたか?
すごかったですね。菅田将暉の演技は熱と迫力があってみてて爽快感を感じます。
今回自分がこのドラマを観たのは菅田将暉が主演だったからなのですが
たった今最終回を見終えて第一の感想は
シナリオがすごい。
この一言です。
現在のネット社会の闇と真っ向から向かい合ったストーリーでしたし、最後まどんでん返しで毎週1時間があっという間でした。
そして、涙を流しながらこれは学校の授業でも積極的に見せるべきドラマだと思いました。
なぜなら、この現実社会で景山澪奈みたいな人がたくさん出てきているからです。
そして、このドラマが終わった今でもドラマはドラマ、自分の事は別問題だと認識して平気で言葉のナイフを投げつけている人もいるかもしれません。
感じ方は人それぞれですしね。
私は柊先生がライブ配信のシーンは本当に自分に言われているように感じました。柊先生が配信しているカメラ画角がそのままドラマのシーンになっていたので本当に自分が柊先生のライブ配信映像を見ているようでした。
すごい。こんな見せ方あるんだね。
このドラマの本質はこのライブ映像のシーンじゃないかと解釈しています。
そしてこの本質こそが教育の場で一番伝えたい事でもあると思います。
今の時代は5教科だけでなく「情報」という科目がすごく大切だと思います。
そして「情報」は「道徳」と密につながっている。本格的にプログラミングを学んでITの世界に飛び込むんだっていう人以外は娯楽の手段としてSNSやネットサーフィンを楽しんでいます。
その「楽しむ」という方向性が人を傷つけるという方向へ行かないように。
小学校の子にこのドラマの意味を理解しろ。なんて難しいかもしれませんが。
でも、何かが心に残る作品だと思います。
自分は小学校5年生の時に「女王の教室」というドラマを観ました。主演は天海祐希で黒の服で長い髪をおだんごにまとめていたのがどことなく怖い印象を持っていました。
その印象はずばりでそれはそれは厳し先生でした。成績が良い子を圧倒的に優遇するという決め事に強い反感を持ちながら毎週見ていましたw
いつの間にか女王の教室が放映されてから14年がたっていました。
今では自分も大人です。
女王の教室は観返してないのでわからないのですが、小5の時にもっていた反感は今ではそんなになくあの先生なりに何かメッセージがあったんだろう。という思いがあり、時間があれば観返してみたいなと思う作品です。
話がそれました。
とりあえず「3年A組―今から皆さんは、人質です―」は歴史に残るドラマになると感じたのです。
そして、このドラマの本質を学校でも伝えるべきです。
下手に道徳の教科通りの授業より心に強く残ります。道徳の授業は心に残らないと上っ面のやりとりだけの授業じゃ意味がないと思います。
(個人的な考えですよ)
現実社会での景山澪奈が一人でもいなくなりますように。
Let’s think.